1月は新しい年のスタートとして、ビジネスでも多くの挨拶が交わされる時期です。
取引先や上司、社内メンバーなどに送るメールや文書で、ふさわしい「時候の挨拶」を選ぶことで、相手に丁寧で信頼感のある印象を与えることができます。
この記事では、1月にぴったりの時候の挨拶を、フォーマル・カジュアル別に多数の例文付きで紹介。
すぐに使えるビジネス文例から、正式なレターまで網羅した完全ガイドです。
書き出しや結びの表現にも迷わないよう、書き方のポイントや構成のコツもあわせて解説します。
1月の時候の挨拶とは?ビジネスでの意味と役割
1月は新しい年のスタートにふさわしい、清々しい時期ですね。
ビジネスシーンでも挨拶文やメールなどで「時候の挨拶」を使う機会が多くあります。
この章では、そもそも時候の挨拶とは何か、そして1月にどのような表現がふさわしいのかを解説します。
時候の挨拶とはどんなものか?基本の考え方
「時候の挨拶」とは、季節の移り変わりを言葉で伝え、文面にあたたかみを加える日本独自の文化的表現です。
特にビジネス文書では、冒頭に時候の挨拶を添えることで、形式を整え、相手に礼儀と敬意を伝える役割を果たします。
つまり、時候の挨拶は「言葉の名刺」のような存在です。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 相手への敬意・季節感の共有 |
| 使う場面 | ビジネス文書・メール・年賀状・挨拶状など |
| 効果 | 印象を良くし、文章全体を引き締める |
たとえば、1月なら「新春の候」「初春の折」「厳寒の候」といった表現が定番です。
これらは季節の雰囲気を自然に伝えつつ、相手への心遣いを示すことができます。
1月に使われる主な表現と季節の特徴
1月は「新年の始まり」と「真冬の寒さ」が共存する季節です。
そのため、文章のトーンによって使う言葉を選ぶのがポイントです。
| 状況 | ふさわしい表現 |
|---|---|
| 年始の挨拶(1月上旬) | 新春の候・初春の候・迎春の候 |
| 寒中見舞い(1月中旬) | 寒中お見舞い申し上げます・寒気の候 |
| 月末(1月下旬) | 厳寒の候・余寒の候 |
ビジネスメールでは「新春のお慶びを申し上げます」など、相手の繁栄を祈る一文を添えるのが基本です。
一方で、社内メールなどでは「寒い日が続きますね」といったカジュアルな書き出しも自然です。
TPOに応じて使い分けることで、信頼と親近感の両方を伝えられます。
ビジネスで使える1月の時候の挨拶【フォーマル・カジュアル別】
1月は仕事始めの挨拶が多く、相手に好印象を与えるチャンスです。
ここでは、フォーマルな場面とカジュアルな場面、それぞれに合った1月の時候の挨拶を紹介します。
すぐに使える例文を中心に、短文・長文の両方を掲載しています。
上司や取引先に使うフォーマルな例文
フォーマルな文書では、格式と敬意を意識した表現が求められます。
年賀状や新年の挨拶メール、正式なビジネスレターなどに使える文例を紹介します。
| 用途 | 文例 |
|---|---|
| 短文 | 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
貴社のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。 |
| 短文 | 初春の候、貴社ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。 |
| フルバージョン(正式文書向け) | 拝啓 新春の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。 本年もより一層のご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 本年が貴社にとって実り多き一年となりますことを心よりお祈り申し上げます。 敬具 |
フォーマル文では、季節の言葉+相手を祝う言葉+感謝+お願い、という4段構成が基本です。
この流れを意識すると、自然に品格のある文章が書けます。
社内メールやカジュアルな文面の例文
近年は、上司や同僚に対してもカジュアルな挨拶メールを使う機会が増えています。
とはいえ、ビジネスメールである以上、丁寧さは忘れずに表現しましょう。
| 用途 | 文例 |
|---|---|
| 短文 | 新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。 |
| 短文 | 寒い日が続きますが、お変わりありませんか。
本年もご一緒に頑張っていければと思います。 |
| フルバージョン(社内メール向け) | 新年あけましておめでとうございます。
昨年は多くのご協力をいただき、誠にありがとうございました。 今年もチーム一丸となって前進していければと思います。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 |
カジュアルな文面では、感謝や協力への期待を柔らかく伝えるのがポイントです。
フォーマルすぎず、かといって軽すぎない言葉選びを心がけると好印象になります。
1月上旬・中旬・下旬で使い分ける時候の挨拶
1月といっても、月の前半と後半では雰囲気が大きく変わります。
新春の明るさから、厳しい寒さ、そして春の気配へと移り変わるこの時期。
文面の季節感を細やかに調整することで、より自然で洗練された印象を与えられます。
1月上旬に使う新春・初春の表現
1月上旬(元日~7日頃)は「新春」「初春」「迎春」といった新年の言葉が中心になります。
年賀状や新年初のメールなどにぴったりの表現です。
| 用途 | 文例 |
|---|---|
| 短文 | 新春の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。 |
| 短文 | 初春の折、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。 |
| フルバージョン(年始挨拶メール) | 拝啓 初春の候、貴社におかれましてはますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。
旧年中はひとかたならぬお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 本年も変わらぬお付き合いのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具 |
1月7日までは「お正月の余韻」を意識した華やかな言葉選びがポイントです。
1月中旬の寒中見舞いに使う表現
1月7日を過ぎると、「松の内」が明け、年賀状ではなく「寒中お見舞い」を使う時期になります。
この時期は、礼儀を保ちながらも、穏やかで気づかいのある言葉を選びましょう。
| 用途 | 文例 |
|---|---|
| 短文 | 寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。 |
| 短文 | 寒気の候、皆様におかれましてはご健勝のこととお慶び申し上げます。 |
| フルバージョン(ビジネス文書) | 拝啓 寒中お見舞い申し上げます。
平素は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございます。 寒さの厳しい日が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。 本年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。 敬具 |
年賀状を出しそびれた場合にも、寒中見舞いを使えば失礼なく挨拶ができます。
1月下旬にふさわしい厳寒・余寒の表現
1月下旬(20日頃~)になると、暦の上では「大寒」や「立春前」といった言葉が季節に合います。
「厳寒」「余寒」など、落ち着いた印象の語を使うと大人らしい文面になります。
| 用途 | 文例 |
|---|---|
| 短文 | 厳寒の候、貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。 |
| 短文 | 余寒なお厳しき折、皆様のご健康とご多幸をお祈りいたします。 |
| フルバージョン(季節の締め挨拶) | 拝啓 厳寒の候、貴社におかれましてはますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。
本年も引き続きご指導・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。 まだまだ寒さが続きますが、どうぞご自愛のほどお願い申し上げます。 敬具 |
「厳寒」「余寒」は1月下旬から2月初旬にかけて最も自然な時候表現です。
相手への気づかいを忘れず、丁寧な締めくくりを意識しましょう。
時候の挨拶を使ったビジネス文書の書き方
ビジネスでの挨拶文は、単に季節の言葉を並べるだけでは不十分です。
相手への敬意と、スムーズな文章構成があってこそ印象的な文になります。
この章では、正しい書き方の流れと、自然につなげるコツを解説します。
頭語から結語までの正しい流れ
ビジネス文書では、冒頭から結びまで一定の形式を守ることが信頼感につながります。
以下の表のように、文全体の流れを意識して構成するときちんとした印象になります。
| 構成要素 | 内容 | 例文 |
|---|---|---|
| 頭語 | 文の始まりを示す言葉 | 拝啓・謹啓 など |
| 時候の挨拶 | 季節感を伝える表現 | 新春の候・厳寒の候 など |
| 安否・繁栄を祝う言葉 | 相手の状況を気づかう | 貴社ますますご隆盛のこととお慶び申し上げます。 |
| 本文 | 用件・お礼・報告など | 旧年中は格別のご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。 |
| 結びの挨拶 | 感謝やお願いなど | 本年もご指導のほどお願い申し上げます。 |
| 結語 | 文を締める言葉 | 敬具・敬白 など |
この流れを踏まえれば、どんな相手にも失礼のない構成になります。
特に「時候の挨拶」→「相手を気づかう」→「本文」の流れを意識することが重要です。
時候の挨拶と本文を自然につなげるコツ
時候の挨拶を入れるだけでは、文章が硬くなりすぎてしまうこともあります。
そんな時は、要件へのつなぎ文を一文加えるとスムーズです。
| 目的 | つなぎ文の例 |
|---|---|
| 本文への導入 | さて、本年も変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます。
または、日頃より格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。 |
| お礼の前置き | 平素は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
おかげさまで弊社も無事に新年を迎えることができました。 |
たとえば、以下のような構成にすると美しくまとまります。
【フル文例】
拝啓 新春の候、貴社ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
旧年中は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
本年もより一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして新年のご挨拶を申し上げます。
敬具
自然なつなぎ文を挟むことで、形式的すぎない、温かみのある挨拶文になります。
シーン別・1月の時候の挨拶例文集
ここでは、実際のビジネスシーンでそのまま使える1月の挨拶文を紹介します。
取引先、社内、年賀状など、使う場面ごとに最適な文例をまとめました。
そのままコピペできる実用的な例文ばかりなので、迷ったときの参考にしてください。
取引先への新年挨拶メール例文
最も多いのが、年始に取引先へ送る挨拶メールです。
フォーマルさを保ちつつ、感謝と今後の関係を丁寧に伝えるのが基本です。
| 用途 | 文例 |
|---|---|
| 短文 | 拝啓 新春の候、貴社のご隆盛をお喜び申し上げます。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。 本年も変わらぬご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具 |
| フルバージョン(正式ビジネスメール) | 件名:新年のご挨拶
拝啓 初春の候、貴社ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 旧年中は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 本年も変わらぬお引き立てを賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 貴社のさらなる発展と皆様のご健勝をお祈り申し上げます。 敬具 |
社内向けの新年メッセージ例文
上司・同僚・部下など社内宛ての場合は、ややカジュアルで温かみのある言葉を選ぶと良いです。
| 用途 | 文例 |
|---|---|
| 短文 | 新年あけましておめでとうございます。
昨年は多くのご協力をいただき、ありがとうございました。 今年も力を合わせてより良い一年にしていきましょう。 |
| フルバージョン(社内メール向け) | 件名:新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。 昨年は多くの方に支えられ、無事に一年を終えることができました。 本年もお互いを支え合いながら、より良い成果を目指していきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。 |
年賀状・寒中見舞いで使える例文
郵送で送る年賀状や、時期を過ぎた場合の寒中見舞いにも使える定番表現を紹介します。
| 用途 | 文例 |
|---|---|
| 年賀状 | 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中のご厚情に深く感謝申し上げます。 本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。 |
| 寒中見舞い | 寒中お見舞い申し上げます。
寒さ厳しき折、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 |
| フルバージョン(挨拶状として) | 拝啓 新春の候、皆様におかれましてはお健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。
旧年中は多大なるご支援を賜り、心より御礼申し上げます。 本年もより一層のご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。 貴社のご発展と皆様のご多幸をお祈り申し上げます。 敬具 |
送る相手やシーンに合わせて、文の長さと語調を調整すると、より気持ちの伝わる挨拶文になります。
まとめ|1月のビジネス挨拶は「新春らしさ」と「丁寧さ」の両立を意識
1月は、一年のはじまりにふさわしい言葉で相手と良い関係を築くチャンスです。
フォーマルな場面では格式を重んじ、社内や親しい相手にはやわらかい表現を選ぶことで、自然な印象を与えられます。
ポイントは、「季節感」と「相手を思いやる気持ち」のバランスです。
| シーン | おすすめ表現 |
|---|---|
| 取引先や上司 | 謹んで新春のお慶びを申し上げます/初春の候 |
| 社内や同僚 | 新年あけましておめでとうございます/寒い日が続きますね |
| 1月中旬以降 | 寒中お見舞い申し上げます/厳寒の候 |
また、時候の挨拶を「挨拶文だけ」で終わらせず、その後に相手への感謝や今後の願いを加えることで、文章全体に温かみが生まれます。
「形式+気持ち」を意識するだけで、同じ文章でも印象がまったく違って伝わります。
1月の挨拶文は、ビジネスの第一印象を決める大切な要素です。
この記事で紹介した例文をベースに、あなたらしい表現にアレンジしてみてください。
新年のはじまりにふさわしい言葉を選び、信頼と品のあるコミュニケーションを目指しましょう。


