社内メールやチャットで、「この件はもう気にしなくていいですよ」と丁寧に伝えたい場面は意外と多いものです。
そんなときに役立つのが、「ご放念ください」というビジネス表現です。
ただし、使い方を間違えると冷たく見えたり、責任を避けている印象を与えてしまうこともあります。
この記事では、「ご放念ください 社内 例文」をテーマに、実務でそのまま使える社内メール・チャットの例文を豊富に紹介します。
件名付きのフルバージョン例文から、Slackなどで使える短文テンプレート、上司・同僚・部下への使い分け、避けたいNG例までを網羅しています。
言葉選びに迷う時間を減らし、社内コミュニケーションをよりスムーズにしたい方に向けた、実践重視の内容です。
社内で「ご放念ください」を使うときの基本知識
社内でのメールやチャットでは、相手に余計な気遣いをさせずに話を収めたい場面があります。
そんなときに役立つのが、「ご放念ください」という表現です。
この章では、意味・使われる理由・社内での基本マナーを、実務目線で整理します。
「ご放念ください」の正しい意味とは
「ご放念ください」とは、相手に対して気にしなくてよいことを丁寧に伝える表現です。
簡単に言うと、「この件はもう対応済みなので、心配しなくて大丈夫です」というニュアンスになります。
社内では、軽微な行き違いや連絡ミスを穏やかに収めるために使われます。
相手の気持ちを尊重しながら、話題を前に進めるためのクッション言葉と考えると分かりやすいです。
| 表現 | 伝わる意味 |
|---|---|
| ご放念ください | もう気にしなくて大丈夫です |
| どうぞご放念ください | より丁寧に配慮を示す |
| ご放念いただけますと幸いです | 目上にも使える柔らかい依頼 |
社内表現として適している理由
「ご放念ください」は、社内という閉じた関係性と相性が良い表現です。
なぜなら、謝罪・説明・収束を一文でまとめやすいからです。
例えば、何かを訂正したあとにこの一言を添えるだけで、やり取りが長引くのを防げます。
これは、忙しい社内コミュニケーションでは大きなメリットです。
逆に、対応が終わっていない段階で使うと、投げやりな印象になる点には注意が必要です。
| 状況 | 適切かどうか |
|---|---|
| 修正・対応が完了している | 適切 |
| これから対応予定 | やや不向き |
| 重要な判断待ち | 使用を避ける |
ビジネスメールで使う際の基本マナー
社内メールで使う場合は、「ご放念ください」だけで終わらせないのが基本です。
必ず謝罪・補足・次の行動のどれかとセットにします。
例えば、以下のような構成が安定します。
| 構成要素 | 役割 |
|---|---|
| 謝罪 | 相手への配慮を示す |
| 状況説明 | 何が起きたかを簡潔に伝える |
| ご放念ください | 話題を収束させる |
「ご放念ください」は締めの一言として使うのが最も効果的です。
これを意識するだけで、社内メールの印象が一段落ち着いたものになります。
「ご放念ください」を社内メールで使う例文集
社内メールでは、状況説明と配慮を同時に伝える必要があります。
「ご放念ください」を適切に使えると、やり取りを最短距離で収束させられます。
ここでは、実務で特に使用頻度が高いシーン別に、フルバージョン例文を紹介します。
誤送信・資料ミスをしたときの例文
まずは、社内で最も多い「誤って送ってしまった」ケースです。
謝罪と対応完了をセットで伝えるのがポイントになります。
| 用途 | 例文の特徴 |
|---|---|
| 資料の差し替え | 訂正済みであることを明確にする |
件名:【訂正】先ほどお送りした資料について
〇〇部 各位
お疲れさまです。
〇〇部の△△です。
先ほどお送りした資料ですが、旧版のファイルを添付しておりました。
大変失礼いたしました。
すでに最新版を差し替えて再送しておりますので、どうぞご放念ください。
お手数をおかけしましたが、引き続きよろしくお願いいたします。
対応が完了していることを明確にしたうえで「ご放念ください」を添えると、相手が安心して読み終えられます
予定変更・連絡行き違いがあったときの例文
次に、予定や連絡内容に行き違いがあった場合の例文です。
説明を簡潔にし、話題を引きずらないことが重要です。
| 用途 | 注意点 |
|---|---|
| 予定変更 | 最新情報を先に提示する |
件名:【共有】本日の打ち合わせ開始時刻について
関係者各位
お疲れさまです。
本日の打ち合わせ開始時刻について、一部情報に行き違いがありました。
正しくは15時開始となります。
すでにスケジュールは修正済みですので、どうぞご放念ください。
直前のご連絡となり、失礼いたしました。
「正→ご放念ください」の流れを作ると、読み手が迷いません。
リマインド・重複連絡への配慮例文
全体宛てメールでは、すでに対応済みの人への配慮が欠かせません。
この場面で「ご放念ください」は非常に相性が良い表現です。
| 用途 | 効果 |
|---|---|
| 重複連絡 | 不要な返信を防ぐ |
件名:【再共有】提出期限について
各位
念のための再共有です。
提出期限は本日17時までとなっております。
すでにご対応いただいている方は、本メールについてはご放念ください。
ご不明点がありましたら、お知らせください。
この一文があるだけで、社内メールのノイズが大きく減ります
上司・目上を含む宛先で使う丁寧な例文
目上の人が含まれる場合は、表現を一段階柔らかくします。
「ご放念いただけますと幸いです」が安定です。
| 表現 | 印象 |
|---|---|
| ご放念ください | 社内向け標準 |
| ご放念いただけますと幸いです | より丁寧 |
件名:【ご連絡】資料差し替えの件
〇〇部 部長 〇〇様
いつもお世話になっております。
先ほどお送りした資料に一部修正がございました。
修正版はすでに差し替えておりますので、どうかご放念いただけますと幸いです。
今後は確認を徹底いたします。
目上に使う場合は、依頼形にすることで印象がより穏やかになります
社内チャット・Slackで使える「ご放念ください」例文
社内チャットでは、スピード感と分かりやすさが重視されます。
そのため、「ご放念ください」もメールより短く、要点だけで使うのが基本です。
この章では、SlackやTeamsなどでそのまま使える実践例文を紹介します。
軽い入力ミス・表現の訂正をしたいとき
チャットで最も多いのが、入力ミスや言い回しの訂正です。
長く説明せず、「訂正+ご放念ください」で完結させるのがコツです。
| シーン | ポイント |
|---|---|
| 入力ミス | 訂正を先に出す |
先ほどのメッセージですが、数値の記載に誤りがありました。
正しくは「10件」です。
先の内容についてはご放念ください。
訂正内容を明確にしたうえで締めると、読み手が迷いません
進行中の作業に関する行き違いを解消する例文
作業状況に関する行き違いは、早めに解消するのが大切です。
この場合も、「現在の正しい状態」を伝えてから使います。
| 用途 | 効果 |
|---|---|
| 状況整理 | 不要な確認を防ぐ |
@channel
先ほど共有した件ですが、すでに反映が完了しています。
追加の対応は不要ですので、当該連絡についてはご放念ください。
引き続きよろしくお願いします。
「不要」「完了」を明言することで、チャットの往復を減らせます。
上司・先輩が含まれるチャットでの丁寧表現
チャットでも、宛先に目上の人が含まれる場合は表現を調整します。
メールほど堅くせず、丁寧さだけを一段足すイメージです。
| 表現 | 適した相手 |
|---|---|
| ご放念ください | 同僚中心 |
| ご放念いただければと思います | 上司・先輩を含む |
先ほどの共有内容ですが、最新版へ差し替え済みです。
前の内容については、ご放念いただければと思います。
「ください」だけでなく婉曲表現にすると、チャットでも失礼になりにくい
全体連絡で使う短文テンプレート
全体宛てでは、簡潔さが最優先です。
以下のような定型文を覚えておくと便利です。
| 用途 | 定型フレーズ |
|---|---|
| 重複連絡 | 本件はご放念ください |
| 訂正後 | 先の連絡はご放念ください |
念のため補足です。
すでに共有済みの方は、本件についてはご放念ください。
短文でも「配慮している姿勢」は十分に伝わります
チャットで使う際の注意点
チャットでは、感情が伝わりにくい分、言葉選びが重要です。
「ご放念ください」だけを単独で送らないようにしましょう。
| NG例 | 理由 |
|---|---|
| ご放念ください。 | 冷たく見える |
必ず一文でも補足を添えることで、印象が安定します。
これを意識するだけで、社内チャットの空気がかなり良くなります。
上司・目上の人に対する「ご放念ください」の丁寧な使い方
上司や目上の人に対して「ご放念ください」を使う場合は、言葉の柔らかさが特に重要です。
同じ表現でも、語尾や前後の文脈によって印象が大きく変わります。
この章では、失礼に聞こえない安全な使い方を例文中心で解説します。
目上には「依頼形」にするのが基本
上司に対しては、命令形に近い言い切りは避けます。
「ご放念ください」よりも、「ご放念いただけますと幸いです」「ご放念いただければと存じます」が適しています。
| 表現 | 印象 |
|---|---|
| ご放念ください | 社内標準 |
| ご放念いただけますと幸いです | より丁寧 |
| ご放念いただければと存じます | 役職者向け |
目上には「〜してもらえると助かります」という形に寄せるのが安全です
上司に送る社内メール【フルバージョン例文】
ここでは、実際に使われる頻度が高いフルメール例文を紹介します。
件名から署名まで、そのまま使える形です。
| シーン | 用途 |
|---|---|
| 資料修正 | 差し替え完了の共有 |
件名:【ご連絡】資料差し替えの件
〇〇部 部長 〇〇様
いつもお世話になっております。
〇〇部の△△です。
先ほどお送りした資料につきまして、一部表記を修正いたしました。
修正版はすでに差し替えております。
先の内容につきましては、ご放念いただけますと幸いです。
お手数をおかけいたしました。
説明 → 完了 → ご放念の流れを守ることで、読み手に負担をかけません。
進捗に関する心配を和らげる例文
上司が状況を気にしているときにも、「ご放念ください」は効果的です。
ただし、必ず現状を明確に伝えたうえで使います。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 現状共有 | 現在どうなっているか |
| 締め | ご放念表現 |
〇〇様
ご確認ありがとうございます。
該当の件につきましては、現在の対応内容で進めております。
特段の対応は不要な状況ですので、どうかご放念いただければと存じます。
現状説明なしで「ご放念」だけを書くのは避けましょう
口頭・短文連絡での使い方
対面や短文連絡では、文章を簡潔にします。
長く言い訳せず、落ち着いた一言が好印象です。
| 場面 | 例文 |
|---|---|
| 補足説明後 | こちらで対応済みですので、ご放念くださいませ |
| 確認後 | 問題ない内容でしたので、ご放念いただければと思います |
短くても「ませ」「いただければ」を添えると印象が安定します
同僚・部下に使うときの「ご放念ください」社内活用例
同僚や部下に対しては、丁寧さを保ちつつも距離を感じさせない表現が理想です。
「ご放念ください」は、使い方次第でフォローや気遣いの言葉として機能します。
この章では、チーム内のやり取りが円滑になる実践例を紹介します。
同僚へのメール・チャットで使う例文
同僚に対しては、堅すぎない自然な言い回しが向いています。
説明を簡潔にし、前向きな雰囲気で締めるのがポイントです。
| シーン | 意識する点 |
|---|---|
| 共有ミス | 協力姿勢を示す |
田中さん
先ほど共有したファイルですが、最新版に差し替えました。
先のファイルについては、ご放念ください。
確認しづらくなってしまい、すみません。
「一緒に進める姿勢」をにじませると、同僚間では特に好印象です
部下のミスをフォローする例文
部下のミスに対して使う場合は、責める印象を与えないことが重要です。
「気にしなくていい」という意味合いを、やわらかく伝えます。
| 目的 | 表現の方向性 |
|---|---|
| 安心させる | 前向きな声かけ |
今回の件は、こちらで対応済みです。
今後の進め方に影響はありませんので、ご放念してください。
引き続き、いつも通り進めてもらえれば大丈夫です。
部下に使う場合は、言葉が冷たくならないよう補足を必ず添えましょう
チーム全体への共有で使う例文
チーム全体に向けた連絡では、情報整理の役割として使います。
不要な確認や返信を減らす効果があります。
| 用途 | 効果 |
|---|---|
| 全体連絡 | 混乱防止 |
皆さん
先ほどの共有内容ですが、最新版へ更新されています。
前の内容については、ご放念ください。
ご不明点があれば、個別にお知らせください。
全体連絡では「不要な行動は不要」と明示するのがポイントです
フランクになりすぎないための注意点
同僚・部下向けでも、「ご放念して」などの省略表現は避けましょう。
社内表現としての丁寧さは維持することが大切です。
| 表現 | 評価 |
|---|---|
| ご放念ください | 問題なし |
| ご放念して | 避けたい |
少し丁寧すぎるくらいが、結果的に人間関係を安定させます。
社内では「雑にならない言葉選び」が信頼につながります。
「ご放念ください」を使ってはいけないNGケースと注意点
「ご放念ください」は便利な表現ですが、使いどころを間違えると逆効果になります。
特に社内では、軽く見ているように受け取られない配慮が必要です。
この章では、よくあるNG例と正しい考え方を整理します。
対応が終わっていない段階で使うNG例
最も多い失敗が、まだ対応中なのに使ってしまうケースです。
相手から見ると「もう終わった話なのか分からない」状態になります。
| 例文 | 問題点 |
|---|---|
| 現在確認中ですので、ご放念ください | 収束していない |
「ご放念ください」は完了報告とセットで使う言葉です
対応が終わっていない場合は、「確認後に改めてご連絡します」としたほうが適切です。
責任回避のように聞こえる使い方
説明や謝罪がないまま使うと、突き放した印象になります。
特に文章が短いほど、冷たく見えやすくなります。
| NG例 | 理由 |
|---|---|
| 本件はご放念ください | 配慮が感じられない |
必ず一言でも状況説明を添えましょう。
「何がどうなったか」を伝えた後に使うのが鉄則です。
目上の人に対して言い切りで使うケース
上司や役職者に対して、「ご放念ください」と言い切ると強く響くことがあります。
社内であっても、立場の差には配慮が必要です。
| 表現 | 評価 |
|---|---|
| ご放念ください | やや強い |
| ご放念いただけますと幸いです | 適切 |
目上には依頼形・婉曲表現を選ぶと無難です。
繰り返し使いすぎるケース
同じ相手に何度も使うと、「いつも同じ対応」と受け取られる可能性があります。
便利だからこそ、乱用は避けましょう。
| 状況 | 対策 |
|---|---|
| 頻繁な訂正 | 原因説明を添える |
毎回「ご放念ください」で終わらせないことが、信頼維持につながります。
社内でも避けたいカジュアル表現
口語的に崩しすぎると、ビジネス表現として不適切になります。
| 表現 | 評価 |
|---|---|
| ご放念してもらって大丈夫です | くだけすぎ |
| ご放念ください | 適切 |
少し堅いくらいが、社内表現としてはちょうど良いと覚えておきましょう。
「ご放念ください」の類似表現と社内での使い分け
社内では、「ご放念ください」以外にも似た役割を持つ表現がいくつかあります。
場面に合った言葉を選べるようになると、文章全体の印象がより洗練されます。
この章では、混同しやすい表現との違いを分かりやすく整理します。
「ご安心ください」との違い
「ご安心ください」は、相手の不安な気持ちに寄り添う表現です。
一方で、「ご放念ください」は、話題そのものを切り替える役割があります。
| 表現 | 主な目的 |
|---|---|
| ご放念ください | 話題を収束させる |
| ご安心ください | 気持ちを落ち着かせる |
対応が完了している場合は、「ご放念ください」のほうが適しています。
状況説明が中心の場合は、「ご安心ください」を選ぶと自然です。
「お忘れください」との使い分け
「お忘れください」は、内容を記憶から外してほしい場合に使います。
やや直接的な印象があるため、社内でも使いどころは限定されます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| ご放念ください | 配慮を含む |
| お忘れください | 指示に近い |
社内では「ご放念ください」のほうが柔らかく使えます
「ご容赦ください」との違い
「ご容赦ください」は、相手に理解や許しを求める表現です。
そのため、「ご放念ください」よりも重い印象になります。
| 表現 | 使う場面 |
|---|---|
| ご放念ください | 軽微な行き違い |
| ご容赦ください | 相手に負担がかかった場合 |
社内で頻繁に使うなら、「ご放念ください」を基本に考えると安定します。
シーン別おすすめ表現まとめ
最後に、社内で迷いやすいシーンを一覧にまとめます。
| シーン | おすすめ表現 |
|---|---|
| 訂正後の共有 | ご放念ください |
| 状況説明中心 | ご安心ください |
| 配慮を強めたい | ご放念いただけますと幸いです |
言葉選びに迷ったら「相手に何をしてほしいか」を基準に考えましょう
まとめ!「ご放念ください」を正しく使って社内の信頼を高めよう
「ご放念ください」は、社内コミュニケーションを円滑にする非常に便利な表現です。
ただし、使い方を誤ると冷たく見えたり、責任回避のように受け取られたりする可能性もあります。
最後に、この記事の要点を整理します。
「ご放念ください」が活きる基本ルール
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 使うタイミング | 対応・修正が完了したあと |
| 文の位置 | 説明や謝罪のあとに添える |
| 目的 | 話題を穏やかに収束させる |
「ご放念ください」は、相手の行動を止めるための配慮表現と覚えておくと判断しやすくなります。
相手別の安全な使い分け
| 相手 | おすすめ表現 |
|---|---|
| 同僚・部下 | ご放念ください |
| 上司・目上 | ご放念いただけますと幸いです |
| 全体連絡 | 本件についてはご放念ください |
立場に応じて語尾を調整するだけで、印象は大きく変わります。
社内で信頼を積み重ねるためのコツ
「ご放念ください」は、便利だからこそ多用しすぎないことが大切です。
毎回同じ言葉で締めるのではなく、状況説明や一言の気遣いを添えましょう。
| 意識したいこと | 効果 |
|---|---|
| 説明を省かない | 誠実さが伝わる |
| 完了を明確にする | 安心感が生まれる |
一文の配慮が、社内での評価や信頼につながります
この記事で紹介した例文を活用すれば、
社内メールやチャットで言葉に迷う場面は確実に減ります。
ぜひ、あなたの実務に合う表現から取り入れてみてください。

