店内や施設でお客様を呼び出す際、「この言い方で失礼にならないだろうか」「どこまで伝えていいのか」と迷った経験はありませんか。
お客様呼び出しアナウンスは、短い放送でありながら、言葉選びや構成によって印象が大きく変わる業務です。
本記事では、お客様呼び出しアナウンスの基本から、名前での呼び出し、特徴を使った案内、お連れ様対応、車両案内、忘れ物や各種案内まで、実際の現場で使いやすい例文を状況別にまとめました。
すべての例文は、そのまま読み上げて使えるフルバージョン形式で掲載しています。
新人スタッフの方はもちろん、社内マニュアルや研修資料を整えたい方にも役立つ内容です。
「誰に・どこへ・どう伝えるか」で迷わないための一冊として、ぜひ活用してみてください。
お客様呼び出しアナウンスとは何か
お客様呼び出しアナウンスとは、店内や施設内で特定のお客様に向けて、必要なご案内を放送でお伝えする業務連絡の一つです。
直接お声がけできない状況でも、対象のお客様に気づいていただき、所定の場所へお越しいただくために使われます。
多くの方が耳にする放送だからこそ、内容・言葉選び・長さには細やかな配慮が求められます。
お客様呼び出しアナウンスの目的と役割
お客様呼び出しアナウンスの最大の目的は、必要な情報を、丁寧かつ簡潔に届けることです。
対象のお客様だけでなく、周囲のお客様にも配慮しながら、誤解を招かない表現で伝える役割があります。
アナウンスは「業務連絡」であり、「説明」や「指摘」にならないことが重要です。
| 役割 | 意識したいポイント |
|---|---|
| お知らせ | 内容をぼかし、必要以上に具体化しない |
| 呼び出し | 誰に向けた放送かが伝わるよう工夫する |
| 案内 | 来てほしい場所を明確に伝える |
この3点を意識するだけで、聞き取りやすく、印象の良いアナウンスになります。
失礼にならないために必ず押さえる基本ルール
お客様呼び出しアナウンスでは、言葉選びひとつで印象が大きく変わります。
特に意識したいのは、「命令」や「指示」に聞こえない表現にすることです。
- 「来てください」ではなく「お越しくださいますようお願いいたします」を使う
- 用件は「ご案内がございます」「お伝えしたいことがございます」とやわらかく表現する
- 声のトーンを落ち着かせ、一定のスピードで話す
放送は感情を乗せすぎないことも重要なポイントです。
丁寧で落ち着いた話し方は、対象のお客様だけでなく、周囲の方にも安心感を与えます。
次章では、これらの基本を踏まえたうえで、アナウンス文章の「型」を具体的に解説していきます。
お客様呼び出しアナウンスの基本構成と敬語表現
ここでは、お客様呼び出しアナウンスを作るうえでの「基本の型」と、よく使われる敬語表現を整理します。
この章を押さえておくと、どんな状況でも文章を組み立てやすくなります。
新人スタッフの方が最初に覚える章としても使いやすい内容です。
基本構成の型と文章の流れ
お客様呼び出しアナウンスは、決まった流れで組み立てると失敗しにくくなります。
以下は、もっとも汎用性が高い基本構成です。
| 順番 | 内容 | 役割 |
|---|---|---|
| ① | 冒頭の呼びかけ | 放送への注意を向けてもらう |
| ② | 対象となるお客様の情報 | 誰への案内かを明確にする |
| ③ | 用件をぼかした一文 | 内容を想像してもらう |
| ④ | 来ていただきたい場所 | 行動につなげる |
| ⑤ | 結びの丁寧表現 | 印象をやわらかく締める |
この順番を守るだけで、聞き取りやすいアナウンスになります。
文章を考えるのが苦手な場合は、⑤つの枠に当てはめるだけで十分です。
ここからは、この型を使ったフルバージョン例文を見てみましょう。
フルバージョン例文(基本形)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。〇〇〇〇様、〇〇〇〇様。お伝えしたいことがございます。誠に恐れ入りますが、1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
この例文は、名前・場所を入れ替えるだけで、ほとんどの場面に対応できます。
よく使われる丁寧表現とクッション言葉
アナウンスでは、直接的な表現を避けるために、クッション言葉がよく使われます。
クッション言葉とは、お願いや案内をやわらかく伝えるための前置き表現です。
| 表現 | 使う場面 |
|---|---|
| 誠に恐れ入りますが | 丁寧さを強調したいとき |
| お手数をおかけいたしますが | 行動をお願いするとき |
| お心当たりのお客様は | 名前が分からないとき |
| ご案内がございます | 内容をぼかしたいとき |
これらの表現を組み合わせることで、アナウンス全体が自然になります。
用件を具体的に言いすぎないことも大切なポイントです。
放送は多くの方が聞いているため、「ご案内」「お伝えしたいこと」といった表現でまとめます。
フルバージョン例文(敬語を重視した型)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。〇階〇〇売り場にてお買い物中の〇〇様。ご案内がございます。お手数をおかけいたしますが、〇階サービスカウンターまでお越しくださいますようお願い申し上げます。」
この型をベースにしておくと、文章のトーンがぶれにくくなります。
次章からは、状況別に例文を大量に紹介していきます。
名前で呼び出すお客様呼び出しアナウンス例文
お客様のお名前が分かっている場合は、もっとも分かりやすく、確実に伝わる呼び出し方法です。
一方で、放送は多くの方が耳にするため、言い回しや情報量には注意が必要です。
ここでは、状況別にそのまま使えるフルバージョン例文を紹介します。
フルネームが分かっている場合の例文
フルネームが分かっている場合は、基本形を押さえておくと安心です。
まずは、最も標準的なパターンから見ていきましょう。
| 用途 | 特徴 |
|---|---|
| 基本案内 | どの売り場・施設でも使いやすい |
| 再案内 | 聞き逃し対策として有効 |
| 売り場指定 | 対象者が気づきやすい |
フルバージョン例文①(最も標準的)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。〇〇〇〇様、〇〇〇〇様。お伝えしたいことがございます。誠に恐れ入りますが、1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文②(売り場を添えた形)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。〇階〇〇売り場にてお買い物中の〇〇〇〇様。ご案内がございます。お手数をおかけいたしますが、〇階サービスカウンターまでお越しくださいますようお願い申し上げます。」
フルバージョン例文③(再呼び出し用)
「引き続き、お客様のお呼び出しを申し上げます。先ほどご案内いたしました、〇〇〇〇様。お伝えしたいことがございます。恐れ入りますが、1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいませ。」
名前を2回繰り返すことで、聞き逃しにくくなります。
名字のみ分かっている場合の例文
名字のみ分かっている場合は、同じ名字のお客様が複数いる可能性を考慮します。
来店状況や売り場情報を、無理のない範囲で添えるのがコツです。
| 補足情報 | 使いどころ |
|---|---|
| 来店時間 | 当日のみ有効な案内 |
| 売り場名 | 広い施設で有効 |
| 同行者表現 | 個人特定をやわらげたい場合 |
フルバージョン例文④(来店状況を添える)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。本日ご来店中の、山田様。ご案内がございます。誠に恐れ入りますが、1階サービスカウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文⑤(売り場を添える)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。〇階〇〇売り場にてお買い物をされました、佐藤様。お伝えしたいことがございます。お手数をおかけいたしますが、〇階〇〇売り場カウンターまでお越しくださいませ。」
フルバージョン例文⑥(同行者表現を使う)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。山田様とご一緒にご来店中のお客様。ご案内がございます。お心当たりのお客様は、誠に恐れ入りますが、1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいませ。」
名字だけの場合は、情報を足しすぎないことも大切です。
短くまとめることで、聞き取りやすさが保たれます。
名前での呼び出しが難しいときの調整例
周囲への配慮が必要な場面では、名前を前面に出さずに表現を調整します。
以下は、少しぼかした言い回しのフルバージョン例文です。
フルバージョン例文⑦(名前を一度だけ使う)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。〇〇様。ご案内がございます。誠に恐れ入りますが、1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文⑧(再案内を控えめにする)
「お客様に再度お呼び出しを申し上げます。先ほどご案内いたしました〇〇様。お手数をおかけいたしますが、サービスカウンターまでお越しくださいますようお願い申し上げます。」
名前での呼び出しは、最も確実である一方、印象も残りやすい方法です。
丁寧で落ち着いた表現を心がけることで、安心感のある案内につながります。
特徴で呼び出すお客様呼び出しアナウンス例文
お客様のお名前が分からない場合は、服装や持ち物などの特徴をもとに呼び出しを行います。
この方法は多くの施設で使われていますが、表現次第で印象が大きく変わります。
ここでは、失礼にならず、かつ気づいてもらいやすい例文を紹介します。
服装や持ち物で呼び出す場合の例文
服装や持ち物を使う場合は、特徴を絞って簡潔に伝えるのが基本です。
情報を詰め込みすぎると、聞き取りにくくなってしまいます。
| 使う特徴 | 選び方のポイント |
|---|---|
| 上着や色 | 遠くからでも分かりやすい |
| 持ち物 | 本人が気づきやすい |
| 場所 | 今いる可能性が高いエリア |
フルバージョン例文①(服装+持ち物)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。黒い上着をお召しで、肩に茶色のバッグをお持ちのお客様。お伝えしたいことがございます。誠に恐れ入りますが、1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいませ。」
フルバージョン例文②(場所を添える)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。〇階雑貨売り場付近でお買い物中の、白い帽子をお召しのお客様。ご案内がございます。お手数をおかけいたしますが、〇階サービスカウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文③(お心当たり表現を使う)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。紺色のコートをお召しで、手に紙袋をお持ちのお客様。お心当たりのお客様は、誠に恐れ入りますが、1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいますようお願い申し上げます。」
特徴は2〜3点に絞ると、最も伝わりやすくなります。
複数人・同行中のお客様を呼び出す例文
複数人で来店されているお客様を呼び出す場合は、「ご一緒にご来店中のお客様」という表現が便利です。
個人を特定しすぎず、自然に伝えられます。
| 表現 | 使いやすさ |
|---|---|
| ご一緒にご来店中のお客様 | 汎用性が高い |
| お連れ様のお客様 | 丁寧な印象 |
フルバージョン例文④(同行表現を使用)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。赤い上着をお召しのお客様とご一緒にご来店中のお客様。ご案内がございます。誠に恐れ入りますが、〇階サービスカウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文⑤(少し広めに伝える)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。〇階食品売り場付近で、ベージュのコートをお召しのお客様とご一緒のお客様。お伝えしたいことがございます。お心当たりのお客様は、サービスカウンターまでお越しくださいませ。」
特徴を使う際に注意したい表現の考え方
特徴での呼び出しは、便利な反面、表現には注意が必要です。
否定的に受け取られやすい言い方は避け、あくまで事実のみを淡々と伝えます。
- 主観的な表現は使わない
- 短所や評価につながる言葉は避ける
- 色・形・場所など客観的な情報に絞る
迷ったときは「場所+持ち物」だけでも十分です。
聞き手にやさしい表現を意識することで、スムーズな案内につながります。
お連れ様が待っているときの呼び出しアナウンス例文
お連れ様が先にカウンターや案内所で待っている場合も、呼び出しアナウンスがよく使われます。
このような場面では、対象のお客様が安心して移動できるよう、待ち合わせ場所を分かりやすく伝えることが大切です。
ここでは、状況別に使いやすい例文を紹介します。
待ち合わせ場所へ案内する基本例文
お連れ様がどこで待っているかを明確に伝えることで、迷わず行動してもらえます。
文章はシンプルにまとめるのがポイントです。
| 伝える要素 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 名前・同行表現 |
| 待機場所 | カウンター名・フロア |
| 結び | 丁寧なお願い表現 |
フルバージョン例文①(名前が分かっている場合)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。〇〇〇〇様、〇〇〇〇様。お連れ様が、現在1階インフォメーションカウンターにてお待ちでございます。誠に恐れ入りますが、インフォメーションカウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文②(名字のみの場合)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。山田様とご一緒にご来店中のお客様。お連れ様が、〇階サービスカウンターにてお待ちでございます。お手数をおかけいたしますが、サービスカウンターまでお越しくださいませ。」
「お待ちでございます」と伝えるだけで、状況が自然に伝わります。
長時間待っている場合のやわらかい伝え方
お連れ様がしばらく待っている場合でも、強い表現は避けます。
あくまでやわらかく、状況を伝える言い回しを使います。
| 表現 | 印象 |
|---|---|
| しばらくの間 | やわらかい |
| 現在 | 事実のみを伝える |
フルバージョン例文③(やわらかく促す)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。〇〇〇〇様のお連れ様が、しばらくの間、1階インフォメーションカウンターにてお待ちでございます。誠に恐れ入りますが、〇〇〇〇様、インフォメーションカウンターまでお越しくださいますようお願い申し上げます。」
フルバージョン例文④(場所を簡潔に伝える)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。〇〇様とご一緒にご来店中のお客様。お連れ様が、現在〇階案内カウンター付近にてお待ちでございます。お心当たりのお客様は、お手数をおかけいたしますが、案内カウンターまでお越しくださいませ。」
お連れ様呼び出しで意識したいポイント
このタイプのアナウンスでは、安心感を与える表現が特に重要です。
以下の点を意識すると、印象の良い案内になります。
- 待ち合わせ場所を必ず入れる
- 急かすような言葉は使わない
- 丁寧な結び表現で締める
「早めに」「至急」などの表現は使わなくても十分伝わります。
落ち着いた言い回しを心がけることで、スムーズな合流につながります。
駐車場・車両に関するお客様呼び出しアナウンス例文
駐車場をご利用中のお客様への呼び出しは、店内アナウンスの中でも頻度が高い業務の一つです。
車両に関する案内は、正確さと聞き取りやすさの両立が求められます。
ここでは、落ち着いた表現で使える例文を紹介します。
車両の位置や状態についてご案内する例文
車両について確認やご案内が必要な場合は、状況を断定せず、あくまで「ご案内」「確認」という表現を使います。
ナンバーや色は、必要最小限にとどめるのが基本です。
| 伝える情報 | ポイント |
|---|---|
| 車の色・種類 | 外見で分かる範囲に限定 |
| ナンバー | 一部のみでも可 |
| 案内先 | 係員・案内カウンター |
フルバージョン例文①(駐車位置のご案内)
「駐車場をご利用のお客様にお呼び出しを申し上げます。白色の乗用車でお越しの、ナンバー『〇〇〇〇』のお客様。お車の駐車位置につきまして、ご案内がございます。お手数をおかけいたしますが、駐車場係員、または1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいますようお願い申し上げます。」
フルバージョン例文②(確認をお願いする場合)
「お客様にお知らせとお呼び出しを申し上げます。黒色のワゴン車でお越しの、ナンバー『〇〇〇〇』のお客様。お車について確認させていただきたい点がございます。誠に恐れ入りますが、お近くの係員、または案内カウンターまでお声がけくださいませ。」
断定せず「ご案内」「確認」と伝えることで、安心感のある放送になります。
ナンバーを使う場合の丁寧な言い回し
ナンバーを使う場合は、全てを読み上げなくても問題ありません。
施設の広さや利用状況に応じて調整します。
| 伝え方 | 特徴 |
|---|---|
| 全桁読み上げ | 対象者が少ない場合 |
| 一部のみ | 利用者が多い場合 |
フルバージョン例文③(ナンバー一部のみ)
「駐車場をご利用のお客様にお呼び出しを申し上げます。青色のコンパクトカーでお越しの、ナンバー下二桁『〇〇』のお客様。お車についてご案内がございます。誠に恐れ入りますが、駐車場管理カウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文④(車種を添える)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。シルバー色の軽自動車でお越しの、ナンバー『〇〇〇〇』のお客様。お車に関するご案内がございます。お手数をおかけいたしますが、案内カウンターまでお越しくださいませ。」
車両呼び出しで意識したい基本ポイント
車両に関する放送は、他のお客様も注意深く聞く傾向があります。
そのため、表現はより一層シンプルにまとめます。
- 必要以上の説明は入れない
- 落ち着いた語調で読み上げる
- 案内先を必ず明確にする
「状況」「理由」を放送内で説明しすぎないことが、スムーズな対応につながります。
詳細は、直接お越しいただいてから案内するのが基本です。
忘れ物・案内事項に関するお客様呼び出しアナウンス例文
売り場やカウンターでは、お客様のお忘れ物や、追加でお伝えしたい案内事項が発生することがあります。
このような場合のアナウンスでは、内容を具体的に言いすぎず、丁寧で落ち着いた表現を使うことが大切です。
ここでは、実際の現場で使いやすい例文を紹介します。
忘れ物に関するお客様呼び出しアナウンス例文
忘れ物の案内では、品名をそのまま放送しない表現がよく使われます。
「お渡ししたいお品物がございます」とまとめることで、周囲への配慮ができます。
| 表現方法 | 特徴 |
|---|---|
| 内容をぼかす | 周囲に伝わりにくい |
| 売り場を添える | 対象者が気づきやすい |
フルバージョン例文①(売り場を指定する)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。〇階〇〇売り場にてお買い物をされましたお客様。お渡ししたいお品物がございます。お心当たりのお客様は、誠に恐れ入りますが、〇階〇〇売り場レジカウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文②(場所を限定しない)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。館内にてお渡ししたいお品物をお預かりしております。お心当たりのお客様は、お手数をおかけいたしますが、1階インフォメーションカウンターまでお越しくださいませ。」
内容をあえて言わないことで、丁寧で配慮のある印象になります。
追加の案内事項がある場合の例文
お会計後やご利用後に、補足の案内を行いたい場合もあります。
この場合は、「確認」「ご案内」といった表現を使うのが基本です。
| 使いやすい表現 | 用途 |
|---|---|
| ご案内がございます | 汎用的 |
| 確認させていただきたい点 | 丁寧に呼び戻す |
フルバージョン例文③(売り場指定あり)
「お客様にお呼び出しを申し上げます。本日〇階〇〇売り場をご利用のお客様。ご案内がございます。誠に恐れ入りますが、〇階〇〇売り場カウンターまでお越しくださいますようお願いいたします。」
フルバージョン例文④(カウンター案内)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。〇〇売り場にてスタッフとお話をされたお客様。ご案内がございます。お心当たりのお客様は、お手数をおかけいたしますが、〇階サービスカウンターまでお越しくださいませ。」
案内系アナウンスで意識したいポイント
忘れ物や案内事項の放送では、安心感のある言葉選びが重要です。
次の点を意識すると、現場で使いやすくなります。
- 断定的な言い方は避ける
- 内容は最小限にまとめる
- 案内先を必ず明確にする
詳細な説明は、直接お越しいただいてから行うのが基本です。
放送は「きっかけ」として使う意識を持つと、文章を作りやすくなります。
お客様呼び出しアナウンスを作るときのコツ
ここまで多くの例文を紹介してきましたが、実際の現場では「どう組み立てればいいか」で迷う場面もあります。
この章では、どんな状況でも応用できる考え方と、文章を整えるコツを整理します。
例文を作る際のチェックリストとしても使えます。
短く・聞き取りやすくまとめるポイント
アナウンスは、一度で聞き取ってもらうことが最優先です。
文章が長くなるほど、対象のお客様が途中で聞き逃してしまう可能性が高くなります。
| 意識する点 | 理由 |
|---|---|
| 一文を短くする | 聞き取りやすくなる |
| 情報を絞る | 対象者が分かりやすい |
| 結論を後ろに置く | 行動につながりやすい |
「誰に」「どこへ来てほしいか」だけ伝われば十分と考えると、文章を削りやすくなります。
迷ったときは、次の3点が入っているかを確認してみてください。
- 対象となるお客様
- ご案内があること
- 来ていただきたい場所
この3点が入っていれば、実務上は問題ありません。
社内マニュアル・新人研修向けに整える方法
この記事の例文は、そのまま使える形で作成していますが、マニュアル用には少し整えるとさらに便利になります。
特に新人スタッフ向けには、「迷わない形」にしておくことが大切です。
| 工夫 | メリット |
|---|---|
| 固定フレーズ化 | 誰が読んでも同じ品質になる |
| 差し替え箇所を明示 | 文章作成の負担が減る |
たとえば、次のように型としてまとめておくと便利です。
マニュアル用テンプレート(例)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。【対象のお客様】。ご案内がございます。誠に恐れ入りますが、【場所】までお越しくださいますようお願いいたします。」
この形をベースにしておけば、【】部分を入れ替えるだけで対応できます。
文章を考えさせない仕組みを作ることが、現場では何より重要です。
次章では、この記事全体の内容を振り返りながら、使い方のポイントをまとめます。
まとめ:現場でそのまま使えるお客様呼び出しアナウンス例文集
ここまで、お客様呼び出しアナウンスについて、基本から状況別の例文まで幅広く紹介してきました。
本記事の内容は、実際の現場ですぐに使えることを最優先に構成しています。
最後に、使い方のポイントを整理します。
この記事で押さえておきたいポイント
お客様呼び出しアナウンスで大切なのは、文章の上手さではありません。
必要な情報を、丁寧で落ち着いた表現で伝えることです。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 構成 | 決まった型に当てはめる |
| 表現 | 断定せず、やわらかく伝える |
| 情報量 | 必要最小限に絞る |
迷ったら「誰に・どこへ」を伝えることを最優先にすると、文章は自然にまとまります。
フルバージョン例文をどう使うか
本記事に掲載しているフルバージョン例文は、読み上げ用としてそのまま使える形です。
忙しい時間帯では、文章を削って短縮版として使うのも問題ありません。
基本テンプレート(再掲)
「お客様のお呼び出しを申し上げます。【対象のお客様】。ご案内がございます。誠に恐れ入りますが、【場所】までお越しくださいますようお願いいたします。」
この型を共通ルールとしておくと、スタッフごとの表現の差が出にくくなります。
マニュアル・研修資料としての活用方法
新人スタッフ向けには、例文をそのまま渡すのがおすすめです。
文章を考えさせず、「読むだけ」で対応できる状態を作ることで、現場の負担が減ります。
- よく使う例文を数本に絞る
- 差し替え箇所を明確にする
- 施設名・カウンター名を統一する
アナウンス品質を人に依存させないことが、安定した運営につながります。
この記事の例文をベースに、ぜひご自身の施設に合った「お客様呼び出しアナウンス集」を作ってみてください。
現場で迷わず使える一冊として、長く活用していただければ幸いです。


